「それでは、最後にお天気です」
毎日見かけるこのフレーズ、なんとなく聞き流していませんか?
ニュースの内容は政治、経済、事件、スポーツ…と幅広いのに、なぜか最後は“お天気”。
「本当にそれでいいの?」と思ったことがある人、きっと少なくないはず。
実はこれ、ただの“おまけ”じゃなく、ちゃんとした理由があるんです。
🌤 ニュース番組の“ラストは天気”の理由
① 心理的な「後味」を整えるため
ニュース番組って、暗い話題が多いですよね。
殺人事件、自然災害、政治のゴタゴタ、経済不安…。重たい話題で終わってしまうと、視聴者の気分もズーンと沈んでしまいます。
そこで「天気予報」が登場。
身近で、ポジティブな話題に切り替えることで、視聴者の心理的な後味をやわらげてくれるんです。
いわば“ニュースのデザート”。
ちょっと甘めで、安心できる情報を最後に差し込むことで、「明日も頑張ろう」って気持ちになれる構成になってるんですね。
② “翌日の行動”とリンクするから
天気は、次の日の行動に直結する情報。
出勤するか、傘がいるか、洗濯物どうしようか…など、視聴者が一番すぐに使える情報なんです。
つまり、視聴者が「最後まで見る理由」としても成立する。
広告主からしても、視聴率を下げない構成として理にかなってるわけです。
③ “印象”を操作する演出テクニック
メディア心理学では「ピーク・エンドの法則」という有名な考え方があります。
人は、体験の中で最も印象的な“ピーク”と、“最後(エンド)”の印象で、全体の記憶を評価する。
つまり、ニュース番組全体の印象を決めるのは「最後」。
そこで、気分が沈むようなニュースではなく、穏やかで明るい「天気」で終わることで、視聴者にポジティブな印象を残しやすくなります。
☁️ 実は「途中でもいい」のに、最後に置く意味
もちろん、番組構成的に「天気予報」を真ん中に持ってきても問題はありません。
でも、あえて最後に置くことで、
- 気持ちの整理をしてもらう
- 行動につながる情報で締める
- 視聴率の“引き”を作る
といった効果があるんですね。
✅ まとめ
毎日のように見ているニュース番組。
「なんで天気が最後なんだろう?」って疑問、実はちゃんと“戦略”がありました。
テレビは“情報を伝えるだけ”じゃなく、視聴者の気分や行動まで考えて番組が作られているんです。
💬 誰かに話したくなりませんか?
次に誰かとニュースを見ているとき、ぜひこう言ってみてください。
「最後に天気を持ってくるの、あれ心理的効果があるんだって」
ちょっと賢く見えるかも?😉
今日も一日、いってらっしゃい!