💬「あれ、近くのATMなくなってる…?」
最近、ふと立ち寄ったコンビニや銀行で、「あれ、ここATMあったよね?」なんて思ったこと、ありませんか?
実は今、日本全国でATMの数がじわじわと減っているんです。
一昔前まで「どこにでもある」「いつでも引き出せる」存在だったのに、なぜATMは姿を消し始めているのか?
それには、意外と深い理由がありました。
🏦 そもそも、ATMってどれくらいあるの?
まずは現状をサクッとチェック。
日本国内のATM設置台数は、2010年代のピーク時には約13万台以上ありました。
ところが2020年には約9万台にまで減少。そして今も、毎年数千台規模で減り続けています。
特に、地方や小規模な銀行支店での撤去が目立ち、都心部でも共同運営や縮小が進んでいるんです。
📉 減少のワケ1:維持コストが高すぎる
ATMって、一見「置いておくだけ」っぽいけど、実はめちゃくちゃお金がかかる存在。
たとえば──
- 設置費用(数百万円)
- 現金の補充・回収(警備会社などの委託)
- セキュリティ管理(24時間の監視体制)
- 通信や保守メンテナンス
これら全部含めると、1台あたり年間100万円以上の維持費がかかると言われています。
つまり、利用者が減って収益が落ちると「コストに見合わない」=「撤去」が一気に進むわけです。
📱 減少のワケ2:キャッシュレスの普及
「そういえば最近、現金ほとんど使ってないかも」
…これ、まさにATM減少の背景にある大きな要因。
スマホ決済(PayPay、楽天ペイ、d払いなど)やクレジットカードの利用率が上がり、現金を引き出す機会自体が減っているんです。
実際、経済産業省のデータによると、キャッシュレス決済比率は年々上昇。
2022年にはついに 約36% に達し、今後も伸び続ける見込み。
つまり、「現金=ATM」のニーズがそもそも縮小しているんですね。
🧩 減少のワケ3:銀行の“構造改革”
もう一つの視点は、「銀行側の事情」。
低金利が長く続く中で、銀行のビジネスモデルが大きく変わろうとしています。
支店の統廃合や、店舗の無人化、アプリによる対応の強化など、“リアルな拠点”を減らす動きが進行中。
ATMもその一環として削減され、代わりに「提携ATMで引き出してね」「スマホで完結してね」という方向に舵を切っているんです。
🤝 コンビニATMが生き残る理由
「でも、コンビニにはATMあるじゃん?」
そう思った方、鋭いです。
実は、銀行が自前で設置するATMは減っている一方で、コンビニATMは一定数キープしているんです。
理由はシンプルで、「集約&外注」モデル。
コンビニATMは、セブン銀行やイーネットといった専門業者が一括で運用していて、銀行にとっては「提携するだけでOK」な仕組み。
利用者にとっても便利で、銀行にとっても効率的──という、ウィンウィンな関係なんですね。
🧠 これからどうなる?──“ATMレス社会”の未来
このままATMが減っていくと、どうなるんでしょう?
一部では「ATMレス社会」なんて言葉も出てきていますが、完全にゼロになることはおそらくありません。
ただ、「ATMは近くにあるもの」から「探すもの」へと変化していくのは間違いなさそう。
そして今後は、以下のようなスタイルが主流になるかもしれません。
- 必要なときだけ、アプリで近くのATMを検索
- コンビニATMで済ませる
- 「現金を使わない」生活が当たり前に
💬 誰かに話したくなりませんか?
「ATMが減ってるのは、キャッシュレスのせいだけじゃないんだよ」
こんな風に、ちょっとしたトリビアとして話してみると、意外と盛り上がるかも。
身近すぎて気づかなかったけど、ATMの数には社会の変化がしっかり現れているんですね。
季節の変わり目なので、体調には気をつけましょう。
今日も一日、いってらっしゃい!